1. あいさつ
皆さんどうもこんにちはさとまた48です。
このコンテンツを作成しているのは金価格が史上最高値を更新し続けている2025年10月です。
最近の金と銀の価格、ちょっと異常だと思いませんか?毎日のように「金価格が過去最高値更新!」というニュースが流れて、多くの専門家やアナリストが「まだまだ上がる」「今が買い時」と煽っていますが、正直言って私は違和感しかありません。
今日は、この異常な金・銀価格について、最新のデータを使って詳しく分析してみたいと思います。結構長い記事になりますが、貴金属に投資されている方、これから投資を考えている方には必ず参考になる内容だと思います。
結論から言うと、金・銀価格は必ず暴落します。
これは感情論ではなく、データに基づいた冷静な分析結果です。なぜ私がそう断言するのか、その根拠と今後のシナリオを詳しく解説していきますね。
2. 現在のゴールド金価格とシルバー銀価格
まず、現在の市場状況を整理しましょう。これ、見たらびっくりすると思いますよ。
金価格の現状(2025年10月時点)

- 国内価格: 1グラムあたり約22,000円~22,500円(2025年10月10日時点:22,452円)
- 国際価格: 1オンスあたり4,189~4,200ドル(2025年10月15日時点、史上最高値を更新中)
- 2020年比: コロナ前の5,000円台から約4.5倍に上昇
- 9月からの急騰: 9月の3,900ドル台から10月に4,200ドルへ約8%上昇
これ、ヤバいですよね?
2025年10月15日時点で金価格は1オンス4,189~4,200ドルに到達し、連日史上最高値を更新し続けています。国内市場でも1グラム22,000円超えが常態化してるんです。
わずか5年で4.5倍ですよ!?しかも9月から10月だけで約8%も上昇している。これって普通じゃないですよね。完全に投機マネーが流入している証拠です。
銀価格の現状(2025年10月時点)

- 国内価格: 1グラムあたり約270円前後(2025年10月10日時点:271.70円)
- 国際価格: 1トロイオンスあたり約42ドル台
- 2020年比: 70円前後から約3.8倍に上昇
- 9月からの急騰: わずか1ヶ月で210円台から270円台へ約30%の暴騰
これヤバくないですか?銀も金に連動して急騰しており、2020年以前の3.8倍近い水準に達しています。
特に注目すべきは、9月から10月にかけての急騰です。
・9月初旬:210円~220円台 ・9月下旬:230円~250円台
・10月初旬:270円台突破
わずか1ヶ月で約30%も上昇するって、これって完全に投機マネーが入ってる証拠ですよね。
3. バブルでは無いと言われている理由
まず公平に見るために、「現在の金・銀価格はバブルではない」という主流派の意見も紹介しておきましょう。
これらの主張、一見すると説得力があるように見えるんですよね。でも、後で詳しく反論していきます。
地政学リスクの高まり
ロシア・ウクライナ紛争の長期化、中東情勢の緊迫化、米中対立の深刻化など、世界各地で不安定要因が増大しています。
「こうした状況下で、安全資産としての金・銀への需要が高まるのは自然な流れだ」という見方ですね。
各国中央銀行による金買い
中国、ロシア、インドなどの新興国を中心に、各国中央銀行が外貨準備として金を積極的に購入しています。
ドル離れの動きも相まって、この傾向は今後も続くと予想されているわけです。
インフレヘッジとしての役割
世界的なインフレ圧力が続く中、実物資産である金・銀は通貨価値の下落に対する保険として機能します。
特に円安が進む日本では、この効果が顕著に表れているという主張です。
供給面の制約
金の採掘量は頭打ちとなっており、新たな鉱脈の発見も限定的です。
一方で、工業用途(電子機器、太陽光パネル、EV)での需要は増加の一途を辿っています。需給バランスの逼迫が価格上昇を支えているという主張ですね。
低金利環境の継続
金利が低い環境では、利息を生まない金の保有コストが相対的に低くなります。
主要中央銀行の緩和的な金融政策が続く限り、金への投資妙味は失われないという見方があります。
でもね、これらの理由だけで4倍になるって、どう考えてもおかしくないですか?
4. バブルだと私が断言している理由
さて、ここからが本題です。私は現在の金・銀価格は明らかにバブルの様相を呈していると考えています。
これから7つの理由を挙げますが、どれも数字とデータに基づいた事実です。感情論ではありません。
理由① 投機資金の異常な流入
これが一番ヤバいです。
現在の価格上昇は、実需ではなく投機資金の流入によって引き起こされています。ETF(上場投資信託)への資金流入は記録的な水準に達しており、「値上がりするから買う」という心理が市場を支配しています。
これって典型的なバブルの兆候ですよね?
工業用途で実際に金を使いたい企業が買っているわけじゃなくて、投資家が「上がるから買う」で買っているわけです。誰かが売り始めたら、一斉に逃げ出すパターンですよこれ。
理由② 歴史的な高値圏での乖離
金銀比価が90倍という水準は、歴史的に見て異常です。
過去のデータを見ると、このような極端な乖離が発生した後は必ず大幅な調整が入っています。 例外はありません。
歴史的な平均は40~60倍なんです。今は90倍ですよ!?
市場の歪みは必ず是正されるんです。これは経済学の基本原則です。
理由③ 実需と価格の乖離
工業用途での需要増加は確かに存在します。でもね、それだけでは4倍もの価格上昇を正当化できないんですよ。
スマホやパソコンの需要がこの5年で4倍になりましたか?太陽光パネルの需要が4倍になりましたか?なってないですよね。
実体経済の成長率をはるかに上回る価格上昇は、投機バブル以外の何物でもありません。これは断言できます。
理由④ メディアと専門家の過剰な煽り
「今買わないと損をする」「まだまだ上がる」「金価格は10年で10倍になる」といった論調が主流メディアを席巻しています。
これって過去のあらゆるバブルで見られた現象なんですよね。
・2000年のITバブル → 「インターネット企業は無限に成長する」 ・2008年のサブプライムバブル → 「不動産価格は下がらない」 ・2017年の仮想通貨バブル → 「ビットコインは1000万円になる」
誰もが強気になった時こそ、天井が近いのです。 これは投資の鉄則です。
理由⑤ 金融引き締めへの転換リスク
現在の低金利環境がいつまでも続く保証はありません。
インフレが落ち着き、各国中央銀行が本格的な金融引き締めに転じた場合、金・銀は他の利回り資産に比べて魅力を失います。
金は利息を生みません。金利が上がれば、債券や定期預金の方が魅力的になるわけです。その時、投機資金は一斉に逃げ出すでしょう。
普通なら10%の下落があってもおかしくない局面で、なぜか上がり続けてるって、明らかに異常ですよね?
理由⑥ 地政学リスクの織り込み過ぎ
市場は既に多くの悪材料を織り込んでいます。
逆に言えば、状況が改善に向かった場合の下落余地は大きいということです。
「有事の金」という格言がありますが、有事が終われば金は売られるんです。これも歴史が証明しています。
ウクライナ紛争が収束に向かったら?中東情勢が落ち着いたら?その瞬間、リスクオフの巻き戻しが起こって、価格は急落します。
理由⑦ リサイクル金・銀の増加
価格高騰により、リサイクル市場からの供給が急増しています。
1グラム2万円なら、みんな家の金を売りますよ。宝飾品、古い時計、歯の詰め物まで(笑)。
宝飾品や工業製品からの回収量が増えれば、需給バランスは緩和に向かい、価格下落圧力となります。これも確実に起こることです。
これだけの材料が揃っているのに、まだ「バブルじゃない」って言えますか?
ビットコインとの比較
ビットコインも2017年のちょうど10月あたりから指数関数的に上がっていき一気に暴落しました。
そのときのチャートを現在のゴールドとシルバーと比較してみましょう。



ビットコインとゴールドとシルバーのチャートです。私はビットコインと同じように動くと思っています。ビットコインもゴールドもシルバーも今後価値が上がっていくのには異論が無いですが、インゴットが不足したりギンザタナカで長蛇の列が出ていたり、明らかに実需とは関係のないブーム的な部分を感じます。もちろん今後トランプ大統領がよりはっちゃけたら金額が上がると思いますが、どちらにせよ人間のお金にも限界がありますから調整は来そうかなと感じています。

私は上記のS&P500を6000くらいでドルコストで現金をほぼ1割くらいにして積み立てをしていましたが、結果的に暴落が来て大きなマイナスになりました。ちょうど昨年の10月はトランプが大統領になるということで株も仮想通貨も大暴騰していました。私が長期での投資を行ったのがその時期だったのですが、今思うと後悔しています。今年も同じです。FRBの利下げを見込んで株も仮想通貨も金も銀も過去最高値を刻んでいますが、私はでかい調整が来る方に掛けます。
握り続けてプラスが来るよりガクッと下がった部分からドカッと積み上げた方が良いと考えています。
私が考える株の現在の適正値は5000程度、ビットコインは不明、ゴールドは2700くらいです。
それより上の金額はすべてバブルだと思っています。
自称アナリストがドヤ顔でゴールドの解説してバブル煽っているのも2017年や1990年と同じです。
バブルってそういうものかなと感じています。

私の感想ですがすべての金融商品は上記の画像のトレンドで進行しており、現在のゴールドとシルバーは切り上げ期間と感じています。天井に近い切り上げ期間ですね。私は金融商品を仕込む場合は絶対に切り下げから切り上げに変わるタイミングで仕込みたいなと思っています。
5. 今後の見通しとシナリオ
では、具体的にどのようなシナリオで暴落が起こり得るのでしょうか。
私が考える4つのシナリオを紹介します。どれも起こり得る現実的なシナリオです。
シナリオ① 金融引き締めによる急落(短期:6ヶ月~1年)
トリガー: 主要中央銀行が予想以上のペースで利上げを実施
このシナリオでは、金利上昇と強いドルが金・銀価格を直撃します。
利息を生まない金より、高金利の債券や定期預金の方が魅力的になるわけです。当然ですよね?
金価格は20~30%の調整を余儀なくされる可能性があります。
予想価格帯:
- 金:25,000円~37,000円/グラム
- 銀:190円~220円/グラム
可能性: 中程度(40%)
正直、これが一番起こりやすいシナリオだと思っています。
現在の米国は株は高いけど失業率も高いというスタグフレーションのような最悪の状態です。正直利下げは当然するでしょうが、そうするとインフレになるというまさに四面楚歌になっています。
利下げ、利上げは2025年のメインテーマになっておりどんなシナリオが来ても不思議ではありません。
当然ですが更に爆上げする可能性もあります。
シナリオ② 地政学リスクの緩和(中期:1~2年)
トリガー: ウクライナ紛争や中東情勢が収束に向かう
このシナリオでは、リスクオフの巻き戻しが発生します。
「もう金を持っておく必要はない」と判断した投機筋の利益確定売りが殺到し、価格は大幅に下落するでしょう。
「有事の金」が終われば、金は売られるんです。シンプルな話ですよね。
可能性: やや高い(50%)
地政学リスクは永遠には続きません。必ず収束に向かいます。
シナリオ③ 供給増加と需要減退(長期:2~5年)
トリガー: 技術革新による代替材料の開発、リサイクル供給の増加
技術革新により代替材料の開発が進み、工業用途での金・銀需要が減少する可能性があります。
例えば:
- 太陽光パネルの銀使用量の削減技術(既に研究が進んでいます)
- 電子機器での代替材料の開発
- より効率的なリサイクル技術の確立
同時に、価格高騰によるリサイクル供給の増加が続けば、需給バランスは大きく崩れます。
可能性: 中程度(35%)
これは少し時間がかかりますが、確実に進行するシナリオです。
シナリオ④ バブル崩壊(最悪のケース)
トリガー: 投機資金の一斉撤退、パニック売りの連鎖
これが最も恐ろしいシナリオです。
投機資金が一斉に撤退し、パニック売りが連鎖した場合、2020年以前の水準まで戻る可能性も否定できません。
歴史上、バブルが崩壊する時は誰も予想しないスピードで起こるんです。
・ITバブル崩壊:ナスダック指数が1年半で約80%下落 ・リーマンショック:金融株が数週間で50%以上下落 ・仮想通貨バブル崩壊:ビットコインが1年で約85%下落
予想価格帯:
- 金:15,000円~28,000円/グラム
- 銀:70円~100円/グラム
可能性: やや低い(25%)
可能性は低いですが、起これば壊滅的です。
シナリオ⑤ バブルが数年続く場合(2~3年)
トリガー: 地政学リスクの長期化、予想以上の金融緩和の継続、AI投資ブームによる間接的な資金流入
正直に言いますと、これも十分あり得るシナリオです。
バブルって、崩壊するまでは続くんですよ(当たり前ですが笑)。
このシナリオでは、以下のような展開が考えられます:
2026年まで:
- 金価格が25,000円~28,000円/グラムまで上昇
- 銀価格が250円~280円/グラムまで上昇
- メディアは「金は30,000円を目指す!」と煽りまくる
- 一般投資家が「乗り遅れるな」とパニック買い
2027年:
- 金価格が最高30,000円~35,000円/グラムに到達(ITバブル級の過熱)
- 金銀比価が100倍を超える異常事態
- 「金投資セミナー」が街中で開催されまくる
- あなたの周りの人が「金買った?」って聞いてくる状態
でもね、ここが重要なんですが…
バブルが長く続けば続くほど、崩壊時のダメージは大きくなります。
ITバブルも、サブプライムバブルも、仮想通貨バブルも、みんな「今度は違う」「これは本物だ」って言いながら、最後は壮絶に崩壊しました。
このシナリオの場合の最終的な着地点(2027~2028年):
- 金:6,000円~10,000円/グラム(ピークから70~80%下落)
- 銀:50円~90円/グラム(ピークから70~85%下落)
可能性: やや低い(30%)
このシナリオで一番怖いのは、高値掴みする人が大量に発生することです。
1グラム30,000円で買った人が、1年後に10,000円になるって…想像したくないですよね。
私の見立てでは、シナリオ②と③の複合パターンが最も可能性が高いと考えています。
つまり、1~3年のスパンで、金価格は11,000円~15,000円程度まで下落するというのが、私の中心シナリオです。
ただし、シナリオ⑤の「バブル継続パターン」も30%程度の確率で起こり得ると考えています。
結論:どちらのシナリオでも、最終的には大幅な下落が待っているということです。
早く下がるか、もっと上がってから大暴落するか、の違いだけですね。
6. 最後に
金・銀への投資を検討されている方、既に保有している方へ。
今は慎重になるべき時です。マジで。
「まだ上がる」という楽観論に惑わされず、冷静にリスクとリターンを計算してください。
バブルの天井付近で買い増しをすることほど危険なことはありません。これは投資の鉄則です。
正直に告白しますと
私自身、金・銀が長期的に価値を持つ資産であることは否定しません。金は5000年の歴史がある実物資産ですから。
でもね、適正価格を大きく超えた現在の水準では、下落リスクの方が大きいと私は考えています。
もし私が今、1グラム22,000円の金を持っていたら?正直言って、半分は売ります。利益確定します。残り半分は長期保有でいいかなって感じですね。
銀も1グラム270円なら、同じく半分は利確しますね。
身も蓋もない話ですが
未来がわかる人は誰もいないのは過去の相場の歴史が証明しています。
私のような天才でも普通に予想は結構外しています(笑)。
でもね、データは嘘をつかないんですよ。
- 金銀比価81倍(歴史的異常値)
- 金は5年で4.5倍、銀は5年で3.8倍(実需では説明不可能)
- 金は9月から8%上昇、銀は1ヶ月で30%上昇(完全に投機マネー)
- ETFへの記録的な資金流入(投機の証拠)
- メディアの過剰な煽り(バブルの典型)
- 1970年以来初めての年間上昇率50%超え(現在60%)
これらの事実を見て、「まだ上がる」って思えますか?
私には思えません。
参考:過去のバブルの教訓
過去のバブルを振り返ってみましょう。
2000年ITバブル: 「インターネットは世界を変える!株価は永遠に上がる!」 → ナスダック指数が80%下落
2008年サブプライムバブル: 「不動産価格は絶対に下がらない!」 → リーマンショック、世界金融危機
2017年仮想通貨バブル: 「ビットコインは1000万円になる!」 → 1年で85%下落
どれも「今度は違う」って言われてたんですよ。でも結果は同じでした。
私の現在のスタンス
現在、私は金・銀に関しては完全に様子見モードです。
新規の買いは一切していませんし、既に保有している分も一部利益確定を検討しています。
これは下落を煽ってインプレッション(注目)を稼ごうとしているわけではありません。実際、価格が正常な範囲内に戻れば、また投資するつもりです。
ただ、現在の状況は明らかに異常です。実体経済と価格の乖離があまりにも大きすぎます。
まとめ
現在の金・銀市場の現実は:
- 投機資金の異常な流入: ETFへの記録的な資金流入
- 歴史的な割高水準: 金銀比価81倍(通常40~60倍)
- 実需との乖離: 金は5年で4.5倍、銀は5年で3.8倍は説明不可能
- 急激な価格上昇: 金は9月から8%上昇(3900ドル→4200ドル)、銀はわずか1ヶ月で30%上昇(210円→270円)
- バブルの典型的兆候: メディアの煽り、楽観論の蔓延
これらすべてを無視して「まだ上がる」と信じるのは、正直言って危険だと思います。
投資は自己責任です。でも、少なくとも**現在の状況が「普通ではない」**ということは理解しておいた方が良いでしょう。
私自身も当面は様子見を続け、市場が正常化するまで慎重なスタンスを維持するつもりです。
暴落が起きた時、「あの時の警告は正しかった」と言われることを願っています。
歴史は繰り返す、とよく言いますが、今回も例外ではないような気がします。
ここまでありがとうございました。では、また!
※本記事の情報は2025年10月時点のものです。投資判断は自己責任で行ってください。
免責事項: 本記事は筆者の個人的な見解であり、投資助言を目的としたものではありません。実際の投資判断は、ご自身の責任において行ってください。金融商品への投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。
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